導入の効果
超カリスマ人事制度を入れると、会社はどう変わるのか
超カリスマ人事制度を入れた会社と、入れていない会社では、何が違ってくるのか。分かりやすくするために、架空の二つの建設会社をたとえに使い、十二の項目で比べました。二つの会社は父と娘の会社という設定ですが、比べているのは人ではなく、人事の仕組みの違いです。
たとえに使う、架空の二つの会社
黒岩組(超カリスマ人事制度を入れていない会社)
黒岩組は、昔ながらのやり方のまま動いている、老舗の建設会社です。社長は55歳の三代目です。父から会社を継ぎ、創業期の繁栄を覚えています。情に厚く、社員を家族と呼びます。組織は社長、部長、課長、係長、平社員のピラミッドで、現場は古参の現場監督と営業部長が仕切り、仕事の中身は古参の頭の中にあります。評価は年に一度、上司の主観で決まります。先代から受け継いだやり方を、そのまま続けている会社です。
藤堂建設(超カリスマ人事制度を入れた会社)
藤堂建設は、世界の研究に基づく科学的な人事制度、超カリスマ人事制度を入れた建設会社です。社長は35歳で、黒岩組の社長の娘です。ゼロから会社を立ち上げ、社員を役割で見て、会社を感情ではなく仕組みで動かします。超カリスマ人事制度は、創業者モード、エージェンシー理論、チェックリスト革命、高信頼性組織の設計思想など、世界の経営学と組織論が積み上げてきた十三の理論を参照して設計されています。経営者を中心に役割が衛星のように回る組織図、役割ごとの指令書であるザ・プログラム、四半期ごとの評価と、それに連動する報酬で動いています。十三の理論は、哲学のページに短い説明を添えて載せています。
黒岩組の三代目が、経営者として劣っているのではありません。違うのは人ではなく、会社を動かしている仕組みです。
入れていない会社と、入れた会社の違い(十二の項目)
項目
入れていない会社(黒岩組)
入れた会社(藤堂建設)
組織図
入れていない会社社長、部長、課長、係長、平社員のピラミッド
入れた会社経営者を中心に、役割が衛星のように回る円環
中間管理職
入れていない会社古参の現場監督と営業部長が、社長の指示を現場の事情に合わせて変えてしまう
入れた会社序列の階段としては置かない。管理も役割の一つとして輪に並び、社員一人ひとりがザ・プログラムで動く
指示の伝わり方
入れていない会社伝言ゲームで歪み、末端には別物が届く
入れた会社ザ・プログラムを通じて、末端まで歪まずに届く
判断の流れ
入れていない会社何かあれば「社長、どうしましょう」。社長が三日休むと、決裁待ちが山になる
入れた会社IF-THENアクションで現場がその場で判断し、社長が休んでも会社が回る
エース社員
入れていない会社古参の工場長や現場監督が仕事を抱え込み、社長は彼らに頼るほかない
入れた会社職務定義書で仕事が標準化され、人質経営が成り立たない
評価
入れていない会社年に一度、上司の主観で決まる
入れた会社四半期ごとに、役割定義書への到達度を、先に示された五段階の基準で判定する。上司の印象では動かない
報酬
入れていない会社後払いで、頑張った結果が何か月も先まで分からない
入れた会社良い改善提案には、その場で報いる
新しい取引
入れていない会社「古参の○○さんでないと分からない」で商談が止まる
入れた会社誰が出ても同じ品質で応じ、取引先の信頼が広がる
業種の広げ方
入れていない会社建設の本業に絞り、縮む市場の中で戦う
入れた会社建設に、農業、観光、物流の役割を足して広がる
事業承継と企業合併
入れていない会社業務の中身が外から見えず、M&Aでは値を叩かれる。会社は社長個人の属人的な資産
入れた会社誰が運転しても走るスーパーカー。M&Aで高く評価される
業績
入れていない会社顧客が少しずつ離れ、人手不足で受注を断り、賃上げの余力が出ない
入れた会社利益率が上がり、顧客も人材も集まり、賃上げの余力がある
結末
入れていない会社藤堂建設に引き継がれ、三代目は経営を退く
入れた会社黒岩組を引き継ぎ、組織は外側へ膨らみ続ける
組織図の形も、指示の届き方も、評価と報酬の決まり方も、十二の違いはどれも人事の仕組みの違いです。そしてこの差が、いちばんはっきり表に出るのが、会社を次の代へ渡すときと、他の会社と一つになるときです。物語の最後に、黒岩組が藤堂建設に引き継がれたのも、そのためです。役割で組まれた会社だから、黒岩組の仕事を、役割として輪に足すだけで引き継げたのです。承継と合併に強い理由は、事業承継と企業合併のページにまとめています。
ご相談
貴社を超カリスマ人事制度で動く会社に組み直す仕事は、会社を実際に拝見したうえで貴社の組織そのものを設計する、完全オーダーメイドでお受けしています。社員100名までが標準で、新潟県内であれば、会社まで伺います。金額は料金のページに載せています。
先に、この制度で一社を丸ごと組み上げた完成見本をご覧ください。カリスマが資質ではなく構造であることは、連載の第13回に、研究者名と年を添えて書いています。ご相談は、お問い合わせのページからメールでお受けしています。
出どころ
黒岩組と藤堂建設は、制度の違いを見ていただくために当事務所が描いた架空の会社です。実在の会社とは関係がありません。
当事務所が作る人事制度を、一社分まるごと組み上げた画面を「完成見本」として公開しています。ログインなしでご覧いただけます。ご相談はメールでお受けしています。